平成23年4月27日全水加工連グループは、農林水産省並びに民主党・自民党に対し、東日本大震災により壊滅的な被害を被った水産加工業の復旧・復興に関する要望を、また、東京電力(株)及び経済産業省に対し、福島第一原発放射能物質漏洩及び汚染水放水に対する抗議・要請を行いました。この日の要請行動には、全水加工連中山会長をはじめ被災地の県加工連・加工組合等から23名が参加しました。
≪参加者名簿≫
【 東京電力、経済産業省への抗議・要請 】
(1)東京電力に抗議
当日午前、全水加工連グループは、東京電力(東京・千代田区)を訪れ、広瀬直己常務に対し、「福島第一原発放射能物質漏洩及び汚染水放水に対する抗議文」を手渡し、今回の重大な事態を引き起こしたことに対し厳重に抗議するとともに、水産加工業関係者の被る損害に対して、東京電力は責任をもって補償を実施することを強く求めました。これに対し広瀬常務は『水産加工業者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っております。補償の問題につきましても、誠意をもって対応していく所存であります。』と陳謝しました。
(2)経済産業省への要請
東京電力に対する抗議行動の後、参加者は経済産業省を訪れ、資源エネルギー庁電力ガス事業部 村瀬佳史課長(原子力安全・保安院企画調整課市村知也氏が同席)に対し、「福島第一原発放射能物質漏洩及び汚染水放水に対する要請書」を手渡し、席上、福島県や茨城県の参加者から原発事故による風評被害等の窮状を訴えるとともに、国において責任をもって補償を実施することを強く求めました。
【 災害復旧・復興支援の要望 】
午前中の抗議・要請行動に引き続いて、当日午後、参加者は民主党・自民党を訪れ、「東日本大震災による水産加工業者の復興に関する要望書」を提出し、震災により壊滅的な被害を被った水産加工業者、加工組合・連合会に対する災害復旧・復興支援を要望しました。その後、農林水産省、水産庁を訪れ、震災対策についての要望を行いました。
(1)民主党・自民党への要望
民主党に対しては、国会内において、党企業団体対策委員長 山根隆治議員及び農林水産部門会議座長 佐々木隆博議員に「要望書」を提出、また、自民党本部において、党副総裁 大島理森議員に提出し、加工組合の共同利用施設の建築・改修費用に係る国庫補助の早期実行、加工施設・機器・冷蔵庫等の建設、復旧に対する高率助成制度の創設、加工経営維持安定のための金融支援等の震災対策について要望しました。
(2)農林水産省・水産庁への要望
農林水産省において、筒井信隆農林水産副大臣、佐藤正典水産庁長官に対し「要望書」を提出し、水産加工業に対する災害復旧・復興支援について要請しました。また、水産庁加工流通課を訪れ、竹田秀一加工流通課長に対しても同様の要請を行いました。
【 平成23年度水産関係補正予算 】
5月2日、東日本大震災の復旧・復興に向けた平成23年度第1次補正予算が成立しました。この中では、水産加工業に関するものとして「加工施設の再建支援や金融支援」等が盛り込まれています。
≪水産関係補正予算の概要≫
≪水産関係補正予算PR版≫
≪水産関係補正予算パンフレット集≫
また、経済産業省においても、東日本大震災による災害の影響で
直接的又は間接的に被害を受けた中小企業の資金繰りや施設整備などの支援が講じられています。
≪平成23年度経済産業省関連一次補正予算等概要≫
≪平成23年度経済産業省関連一次補正予算等のPR資料≫
≪中小企業向け支援策ガイドブックVer03≫