本会は、平成16年9月21日(火)東京・内幸町の帝国ホテルにおいて、創立40周年記念祝賀会を開催しました。亀井善之農林水産大臣、衆参両議員、石原 葵農林水産事務次官、田原文夫水産庁長官、オーゲ・B・グルットレノルウエー王国駐日全権大使、中須勇雄大日本水産会会長はじめ取引先、会員など約400人が出席し創立40周年を祝いました。
挨拶した小境会長は、「創立当時は日本経済が大きく伸張し、日本の漁業も沖合から遠洋へと展開、われわれ水産加工業も大きな希望を持って努力してきた時代だったが、その後、2百カイリ体制の定着などにより水産加工業を取り巻く情勢は変化し、伝統産業から近代産業への転換を図りながら、当連合会は海外原料魚の開発など、一貫して水産加工業の振興と経営の維持安定に尽くしてきた」と40年を振り返りました。そのうえで、「日本経済は景気回復に転じたといわれているが、中小企業、食品産業には厳しい環境が続いており、水産加工業の経営は外国産原料の高騰などにより、年々厳しさを増している。一方で、安全・安心への対応が重要な課題となっている。40周年を機に、国民の豊かな食生活を支える大切な役割を担う産業として、改めてその使命を心に刻み、魅力ある水産加工品を提供するとともに、水産加工業の振興に努力したい」と、決意も新たに語りました。
来賓を代表して亀井農林水産大臣より「水産加工業は、国内漁業の維持に貢献するとともに、水産資源の有効利用、安定供給の役割を果たし、また、雇用を通じて地域経済の活性化にも貢献している。農林水産省も水産加工業の健全な発展のため、事業基盤の強化、漁業との連携強化など各施策を取っていく。皆さんが、国民の期待に応え魅力ある製品作りを続けることを期待します。」とのご祝辞が述べられました。
続いて、壇上において揃いの「ハッピ」を着たご来賓の皆様による鏡開きが威勢よく行われました。その後、中須勇雄大日本水産会会長より「漁業と水産加工業は車の両輪。皆さんと手を携えて漁業、水産加工業の発展と新しい時代のために精進していきたい」と述べられ乾杯の音頭をとり、懇談へと入りました。
当日、国会議員、加工団体、取引先などから多数の祝電が届きましたが、時間の関係上そのうち一部のみ披露されました。
会場では、生バンドによる演奏が流れる中、国会議員の先生方を囲んでご歓談される風景や、会員間で旧交を温める姿等がみられ、終始和やかな雰囲気に包まれていました。
宴半ばにして金子喬一全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会会長の音頭による威勢のよい3本締めで中締めが行われ、岡 秀治副会長のお礼の言葉で祝宴の幕を閉じました。